人気の日帰り観光スポット「13世紀村」いざモンゴル帝国時代へタイムスリップ!

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「13世紀村」は、チンギスハーン率いる13世紀のモンゴル帝国の様子を再現した体験型テーマパークです。
2006年6月にオープンしたモンゴル初のテーマパークで、首都ウランバートルから100キロほど離れたトゥブ県エルデネ村のヨル山周辺にあります。
車で約1時間半ほどの距離なので、日帰り観光スポットとして人気です。
施設は88ヘクタール(東京ドーム18.8個分)という広大な土地に、ハーン(王様)宮殿、シャーマン宿営地、牧民宿営地、書籍宮殿、職工宿営地、守衛宿営地の6つの宿営地が再現されていて、施設内の道具や衣装は自由に試すことができます。また、それぞれの宿営地を管理するスタッフ(家族)が実際に生活しながら働いています。
13世紀当時の生活を見て・触れて・感じられる、大人も子供も一日楽しめるテーマパークです♪
実際に行ってみましたので、その様子をお伝えします。
モンゴル旅行を計画される方の参考になればと思います。
目次
ウランバートル市内から約90分で13世紀村へ
ウランバートル市内からトゥブ県エルデネ村の中心部あたりに来ると「13 th century 20Km」と書かれた看板が立っています。
photo by http://shiotani95.blog.fc2.com
矢印の示す方向は、舗装されていない草原の道。
行ったことがないと「え?こっち??」と戸惑うかもしれませんが、舗装道路をそれて矢印の方向へ進んでいきます。
のどかな風景が広がるでこぼこ道を20分ほど走ると、門が見えてきます。
photo by http://shiotani95.blog.fc2.com
この門が13世紀村の入り口です。
馬に乗った門番がいて「予約しているか?」と確認されました。
私たち一行は予約なしで訪れたので、まずハーン(王様)宮殿へ行って入場料を払うようにと言われました。
入場料
【昼食なし】
外国人旅行者:55,000Tg
モンゴル人または外国人在住者:20,000Tg
【昼食あり】
外国人旅行者:70,000Tg
モンゴル人または外国人在住者:35,000Tg
*在住者は、外国人登録カードを提示すれば現地人と同じ料金になります
【領収書の提示】
入場料を支払うと領収書をもらいます。
訪れる各宮殿や宿営地で、スタッフの人から領収書を確認されるので必ずとっておいてください。
13世紀当時の生活をリアルに再現
ハーン(王様)宮殿
中央の大きいゲルが、ハーン(王様)のゲルです。
周りには観光客用の宿泊ゲルがあります。
周辺は見渡す限りの草原。
実際にチンギスハーンがいた場所ではないようですが、今も昔も変わらない風景が目の前に広がっています。
王様の宮殿の中で、昼食(モンゴル料理)を食べることができます。
・スーテーツァイ(モンゴルミルクティー)
・ボールツォク(揚げドーナツみたいな)
・サラダ
・ホーショール(ひき肉を小麦粉の皮で揚げたもの)
・ゴリルタイシュル(干し肉のうどん)
使われているお肉は牛肉で、食べやすい味付けでした。
ホ―ショールは一人3枚食べられます。うどんは干し肉のダシがよくでていました。
全部食べると結構お腹いっぱいになります。
食事中に馬頭琴と歌の生演奏も。
ハーン宮殿から少し離れた岩陰には水洗トイレが設置されています。その他の宿営地にもトイレはありますが、ボットン便所でした。
一つの場所の見学が終わると次の場所へ移動しますが、宮殿や宿営地間の距離は近い所で2キロほど。遠い所は4~5キロほど離れています。ですので、乗ってきたバスや車で移動します。
シャーマン宿営地
ハーン宮殿から比較的近い所にあるのが、シャーマン宿営地。
モンゴルでは主にチベット仏教が信仰されていますが、シャーマニズムも深い関わりがあります。
国土の広いモンゴルは部族によってもスタイルの違いがあり、ここでは6つの部族のゲルが展示されています。
ゲルの中の様子もそれぞれ違いがあるので覗いてみてください。
説明を聞くことができなかったので詳しいことはわからなかったのですが、一番奥のゲルは女人禁制だそうです。
中央にある木は、チベット仏教の聖地を表すオボー。
木に巻き付けられている青い布は「ハタグ」というもので、尊い布として用いられています。
モンゴルでは丘の上や道路脇にもハタグが巻き付けられたオボーと呼ばれる聖地がいくつもあります。
牧民宿営地
次は、牧民宿営地へ。
ここでは牧民の生活の様子や馬にも乗ることができます。
夏のモンゴルは雨季なので、度々雨が降ります。訪れた日も急に雲行きが怪しくなり雷と激しい雨が。
30分ほどで止みましたが、足元はびちゃびちゃでした。
車輪がついている移動式ゲルの中を見学。
中に入ると、暖をとるための燃料として使われる乾燥した家畜の糞が置いてありました。
家畜は、草しか食べていなので臭くないですよ。
手作りの乳製品が試食できます。
ウルム(バター)、ビャスラグ(チーズ)、アーロール(乾燥チーズ)の3種類。
食べやすく味付けなどされていない”そのままの味”です。
ゲルの中に何かぶら下がっていると思ったら、これは赤ちゃんのゆりかご。
他には、やかんやポットなどの生活用品も手に取ってみることができます。
書籍宮殿
結構急こう配な場所にあるのが、書籍宮殿です。
書籍宮殿はその当時、特に優秀な方々が当時の出来事を記録したりと歴史や文化を残すために重要な役割を果たした場所です。
中へ入ると、モンゴル文字の掛け軸や木の黒板、机や椅子などが展示してあります。
モンゴル文字は、チンギスハーンに仕えていたウイグル人のタタトゥンガという人物がモンゴル人に伝えたとされています。文字は上から下への縦書きで、左から右へ綴られます。
一通り見学し終わった頃に、スタッフの方が名前をモンゴル文字で書いてあげますよと声をかけてくれました。
渡された紙にローマ字で名前を書くと、その場で自分の名前をモンゴル文字で書いてもらえます!
モンゴル文字は誰でも書けるわけではありません。
先生が墨を付けた筆で、スラスラと美しいモンゴル文字で書いてくれました。
お持ち帰りしたのがこちら。家族みんなの名前を書いてもらいました。
これは、モンゴル旅行の良い記念になりますね。
次の場所へ向かうために車へ戻ると、隣に停めてあった中国人観光客用の大型バスが、エンジンがかからないと運転手さんがてこずっていました。旦那は修理のお手伝い。私たち一行は暇つぶしに周辺をウロウロ…
すると、雨上がりの空に虹を発見!
モンゴルでは、ハプニングも旅行のうちと思うくらいが良さそうです。
職工宿営
職工宿営地は見晴らしの良い、岩がごつごつしている場所にあります。
ここは物を作ることを中心とした宿営地です。道具、服、料理と3つのゲルに分かれています。
道具系のゲルでは、仕事をするための道具や生活道具の他に、羊の骨のゲームなど遊び道具なども展示されています。テーブルの上には石臼もあり、麦を粉にするデモンストレーションをしてくれます。
展示物は自由に見て触って遊べますといっても使い方がわからないので、スタッフの方が手本を見せてくれました。
こちらは服を作るゲルです。
ここでも自由に試着可能なモンゴルデール(民族衣装)がたくさん準備されています。
奥の岩山の方まで道が続いています。岩の間を通って一番端まで行くと…
物見台があり、実際に上まで登ることができます。
13世紀村の広さを感じることができる景観です。
守衛宿営地
photo by https://ameblo.jp/sakaakko1111
入り口から一番近いところにある守衛宿営地。
モンゴル帝国時代には駅伝制度が設けられていて、伝達物は馬によって各拠点へ迅速に届けられていたそうです。ここは、その駅伝の中継点となる駅を監視する守衛の宿営地です。
photo by https://ameblo.jp/sakaakko1111
中央にある大きなゲルは将軍様のゲル。
将軍の椅子の左右に立てられているのは、馬の尻尾の毛で作られた旗です。
白い旗は平安、黒い旗は戦いを表すそうです。
私たちは予約なしで訪れたので、ここを飛ばして最初に王様の宮殿へ行くよう指示されましたが、順番としては一番最初に訪れる場所です。
まとめ
ロケーションといい、各施設の距離の遠さといい、実際に体験しながらチンギスハーンがいた時代のことを知ることができるのはとても興味深かったです。
ゲルの中に入ると、ゲルを覆っているフェルト生地の独特な匂いがやや鼻につく感じでした。
ずっと同じ場所で風や雨にさらされているので仕方がないと思いますが、訪れる方の中には匂いが苦手な人方もいるかもしれません。
とにかく広いので、サクサク見ても以外に時間がかかります。私たちのように思わぬハプニングがあるかもしれません。
ゆっくりじっくり観たい方は、時間に余裕を持っていかれるのがいいですね。
夏のモンゴルは突然雨が降ることもあるので、折りたたみ傘を持っていかれることをおススメします。
お手洗いの時に困らないよう、女性はティッシュも忘れずに!
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